fm VenusのブログⅡ

私たちの本当の敵は何処にいるのだろうか

北方領土問題が解決できない決定的な理由

北方領土の画像は佐藤正久 on Twitterより
https://twitter.com/satomasahisa/status/563816103046959105



北方領土問題が解決できない理由についてノンフィクション作家、矢部 宏治氏は正論を語っています。


なぜ日本はアメリカの「いいなり」なのか?知ってはいけないウラの掟(矢部 宏治) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)より引用します。


【2016年、安倍晋三首相による「北方領土返還交渉」は、大きな注目を集めました。なにしろ、長年の懸案である北方領土問題が、ついに解決に向けて大きく動き出すのではないかと報道されたのですから、人々が期待を抱いたのも当然でしょう。


ところが、日本での首脳会談(同年12月15日・16日)が近づくにつれ、事前交渉は停滞し、結局なんの成果もあげられませんでした。


その理由は、まさに先の大原則にあったのです。


官邸のなかには一時、この北方領土と米軍基地の問題について、アメリカ側と改めて交渉する道を検討した人たちもいたようですが、やはり実現せず、結局11月上旬、モスクワを訪れた元外務次官の谷内正太郎国家安全保障局長から、「返還された島に米軍基地を置かないという約束はできない」という基本方針が、ロシア側に伝えられることになったのです。その報告を聞いたプーチン大統領は、11月19日、ペルー・リマでの日ロ首脳会談の席上で、安倍首相に対し、「君の側近が『島に米軍基地が置かれる可能性はある』と言ったそうだが、それでは交渉は終わる」と述べたことがわかっています。(「朝日新聞」2016年12月26日)
ほとんどの日本人は知らなかったわけですが、この時点ですでに、1ヵ月後の日本での領土返還交渉がゼロ回答に終わることは、完全に確定していたのです。


もしもこのとき、安倍首相が従来の日米合意に逆らって、「いや、それは違う。私は今回の日ロ首脳会談で、返還された島には米軍基地を置かないと約束するつもりだ」などと返答していたら、彼は、2010年に普天間基地の沖縄県外移設を唱えて失脚した鳩山由紀夫首相(当時)と同じく、すぐに政権の座を追われることになったでしょう。】



ロシア側が歩み寄ってきたにもかかわらず、「北方領土に米軍基地は作らせない」とは言えない現在の日本政府。残念の一言です。


「北方領土渡せば米軍が来る可能性」プーチン大統領(17/06/02)




米イージス・ミサイル防衛システム、イージス・アショア導入に関してもSputnik 日本が本音を言ってます。


「日本が米国の衛星国であることは、ロシアにとっても日本にとっても利益はない。。。だが最も重要なのは、米国が日本と協議をせずに勝手にシステムを使用する権利を持つということだ」



なるほど、イージス・アショア導入後は米軍が自由に使用するということをロシアはすでにお見通しですね。


安倍首相の価値観である「戦後レジームからの脱却」このキャッチフレーズで多くの国民に期待を持たせたはずです。口先で人気を集めただけの政権ではないことを期待したいです。国民を裏切らないで欲しいと思います。


ですので、北方領土問題を解決するためには米国の従属から脱却することが先決なんですが、なんと言っても一番の問題は政治や外交、日米地位協定などについて国民が関心を持たないことです。(日本人は戦後GHQの3S政策で完全に洗脳されていますから、やむを得ないのかもしれません。)



日本に住んで48年の親日家、ビル・トッテン氏は現在の日本に警鐘を鳴らします。
日本人の一番の恥は「誰も安保条約を読んでいないこと」



「日本は米国の植民地」「日本の新聞は広告チラシ」…日本に住んで48年の親日家、ビル・トッテン氏が強烈な指摘!(2018/01/23) | NOBORDERより引用します。


【上杉隆アンカー】
日米地位協定は、アメリカからすると変えないほうが良いんでしょうか?


【ビル・トッテン氏】
それは、アメリカ政府からすれば、植民地は便利ですよ(笑)。米国は変えたくない。「日本人の一番の恥」と思っていることは「誰も安保条約を読んでいないこと」。安保条約には安全保障の項目はない。もし日本が侵略されたら、米国は「適当な行動」を取ります。「日本を守るのが適当」と思えば守るし、「侵略者を手伝うのが適当」と思えばそうする。「放っておくのが適当」と思えばそうします。米国が勝手に決める。「安全保障」は一切安保条約に入っていない。…この2ページの文書を、ほとんど議員でも読んでないですよ。






にほんブログ村 哲学・思想ブログへ

にほんブログ村

×

非ログインユーザーとして返信する